「沈黙 - サイレンス -」

火炙りの刑 … 魔女狩りか。

焼身自殺が一番苦しいって「完全自殺マニュアル」に書いてあったような気がする。

 

「神の沈黙」という宗教関係者にとってタブーなのでは ? と思われるテーマ。

原作を読んだ時に子どもながらに「それ、言っちゃダメくない ?」

と思ったような覚えがある。

「FOOTPRINTS (あしあと) 」という詩を読んだ時にも

共に歩いてくれるけれど助けてはくれないわけね、と思ってしまいました。

そばにいるだけなら青山テルマでもいいのでは ? うるさいからイヤ ?

こんな私に今生信仰心が芽生える事があるのだろうか …

 

「彼ら (日本人) は自然の内にしか神を見いだせない」という台詞があって

確かにそうかもしれないなと思いました。

先日も儀式の直前に雨が上がっただけで随分ありがたみを感じていたみたいだし。

台風や震災被害を「天罰」とか言わない程度の理性はあるみたいですが…

偶然 … だよねぇ … ?

 

「一緒にいてくれてありがとう」とロドリゴがキチジローに言う。

寄り添う心とか、救いがあると約束されている事による安心感で

人は生きていくのが少しラクになるという事なのだろうか。

神というのは求める心が創りあげていくものなのかもしれません。

 

神とか信仰の話がテーマなのですが、信仰心の薄い人間からすると

でも、まず悪いのは残酷な処刑 (拷問?) する方だよね ? という思いが …

よくわかんないけど、信仰、宗教に関係なくみんなでのんびり

穏やかに暮らせば全部丸く収まるんじゃないの ? 無理か。

 

いつも思うんですけど神様 (の代わりの神父様とか) に懺悔するというシステム、

そもそも謝る相手が違いませんか ?

悪い事をしたと思ったら本人に謝った方が早くないですか ?

 

信仰に限らず心の自由は奪えない。それは超「個」で尊厳でもある訳だし。

 

監督:マーティン・スコセッシ アメリカ 2016