年とると性別関係なくなるよね。
ばぁさんとじぃさんの境目が難しいときあるよね。
乳母車を押すおばあさんが怖すぎる。
あの初対面シーンの後、自宅でご飯をごちそうになれる神経がわからない。
っていうことで、この映画はファンタジーに分類決定。
ジョゼは子どもの頃に施設で仲良くなった (?) 幸治に
「うちあんたのお母ちゃんになったるわ」と言うんです。
母性の強いタイプの人が苦手なので、ここで無理です。
これ以降とてもネガティブな目で彼女を見ることになります、私は。
ジョゼが自分の息子として扱う、幸治役は新井浩文です。
ところどころ出てきます。とても乱暴ですが根はいい子です。
主張の強い髪形をしておられます。いい子です。
「あんたがおぶってくれたらすむがな」と車椅子を買うことを拒むジョゼ。
「俺だっていつか年とるんだからさぁ」とボヤく恒夫。
当たり前のように口から出た言葉に、自分自身で考えている様子。
このまま一緒にはいられない予感が積み重なっていく。
2人ともそれぞれに、2人の未来を諦めていく。
去っていく恒夫を追いかけないジョゼ。諦めることに慣れている。
実らなかったり、続かなかったからこその純愛ですね。
思い出だけはいつまでも美しいのです。
人はそう簡単に利権を手放したりしないので、現実だったら
かなりの修羅場になるはずです。
ジョゼの引き際の良さがキモです。ジョゼ可愛い。
岩井志麻子さんが、可愛いは可哀そうとよく書いている。
切ないとか愛しいとか、そういう感情も入っているのかもしれない。
ジョゼ可愛い。
監督:犬童一心 日本 2003