「夢と現実は違います」
自分の理想で他者に介入するのはある意味暴力。
でも目の前の人の笑顔は見たいし一緒に笑いたいよね。
海外の貧困の村で「なまずの養殖」を指導をした知人のお話。
村で仕事と収入を確保できる基盤があれば、
出稼ぎや子どもの売買を減らせるというようなプロジェクト。確かそんなお話。
指導を終えて帰国したとたん、食料として食べられてしまう事が続いたそうだ。
ああ、あの国は食料自給率100%だもの。
食料を育てるなんて発想はないよ、とみんなで笑った。
その国ではメイドさんとして働く女性も多く、
外国人用のマンションにはメイド部屋がついている物件が多かった。
ゲストルームにそれぞれバストイレがついているような豪華なマンションの
メイド部屋は狭く水シャワーしかない。
(暑い国は昼間に水シャワーの習慣なので現地の人はそれでいいのかも)
大丈夫、私の村には水道がないもの
と言っていたメイドさんは、たった1日のお休みに6時間以上バスに揺られて
家族に会いに村に帰っていった。
教育とか技術とか人を育てる事で「普通の生活」を底上げ出来れば
少しずつでも変えていくことが出来るのでは、と思いました。
監督:深作健太 日本 2011