「失われた時を求めて」

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たいてい途中で挫折します。私もそう。

そして完読した人でも、たいてい紅茶とマドレーヌのあたりしか覚えていない。

 

無意志的記憶を呼び起こすものとして、味やにおいの他にも音がある。

無意志的記憶は感覚的なもの。個人的な思い出そのもの。

死ぬ前に見るという走馬灯を早めに再生されちゃった感、あるな。

 

 

 

「音楽の伝えうるものが、よい天気だとか阿片を吸った一夜のような

 単純な神経の喜び以上のもの、少なくとも私の予感によれば、

 もっと現実的で豊かな陶酔であるように思われた」

 

失われた時を求めて」 マルセル・プルースト