駅で白い杖を持った人をみかける事がある。私は少し距離をおく。
学生時代、沿線に盲学校があり白い杖を持った人によく遭遇した。
白い杖でつつかれると痛い。
白い杖にひっかかって転倒する人を何度も見たし、
階段から落ちそうになった人も見た事がある。
その頃の習慣のまま、白い杖を見ると一歩下がる事にしている。
先日みかけた白い杖を持った人が凄かった。
白い杖をついているというより振っている。腰の高さ位まで上がってる。
杖の用途が違うのかな ? そういう角度 (?) の方がわかりやすいのかな ?
黄色い点字ブロック、ちっとも役立ってない感じですが…
階段を降りようとしている、危ないよ~っ !!
私が駆け寄るより早く、近くにいた若いサラリーマンが「階段、階段」
と声をかけ、エスカレータに誘導してホームまで付き添っていた。
さっきまで「荒ぶる神」みたいに歩いていたのに、
大人しく手をとられている。
目的の駅で降りると、またも「荒ぶる神」登場。歩くのがとにかく早い。
エスカレータを逆走しそうになっているよ~。
エスカレータ周辺ガンガンつついているけど、
エスカレータだって気づいてる ?
エスカレータに乗って降りてきた若い女性が慌てている。
「あ、ちょっ、逆ですっ」ってスネのあたりをつつかれ、
痛みをこらえながら「これは下りです」とか言いながら、
上りのエスカレータに誘導していた。
私の心の中は「うちのムスメのアンヨに何してくれんねん」みたいな
感じだったのだが、もちろん、この子は私の娘ではないし、
私は幼児語が嫌いなので、自分の子にもアンヨなんて言った事ないし、
エセ関西弁を使う理由も全くない。
別の日。ガラガラの電車に乗っていたら、向かいのシートに
外国人男性が座った。シート独占なのをいい事に何か書類を広げはじめる。
難しい顔をして読んでいる。首を傾げて困っている気がする。
そこへイヤホンをつけた若い男性が乗車してきて、隣に座った。
何通もある書類を見ては、首を傾げ溜息をつく外国人男性。
ふと、隣の男性に目をとめ、声をかける外国人男性。
イヤホンをはずして耳を傾ける若い男性。
書類を見せたり、カードのようなものを見せたりして、
片言の日本語とジェスチャーで何か説明している。
どうやら、どこかに提出する書類に記入しなくてはならないが、
日本語が書けないみたいなのである。もしかしたら読めてもいないのかも。
若い男性が書類を見ながら何か説明し、外国人男性も何かを納得したようだ。
外国人男性の顔に笑顔が戻る。よかったね。
それだけにとどまらず、書類を記入してくれとジェスチャーで依頼する
外国人男性。一瞬「えっ ?」みたいな顔をしつつも、カバンからペンを
出して、カードを見ながら記入する若い男性。何なの、知り合いなの ?
違います、多分。
年齢的に見て全員「ゆとり世代」の若者だと思う。
なんか、みんないい子だった。
こんな子達が普通に暮らせるように、重い荷物ばかりを背負わされない
ように、エライ人達はもう少し真剣に考えてあげて欲しい。