「シングル・セル」

「君子の交わりは淡きこと水の如し」という。

 

余計な口出しせんでもよかろうに、と思う事がある。

自分には関係ない事(責任のとれない事)にまで

さも権利があるような風情で … どちら様なのかしら?

 

そういった場をみかけると

もしかして無関心こそ平和への道なのでは?

という気がしてくる。子どもにそう言ったら

「それって生きてる意味あんのかよ」と言われました。

クールに見えてわりと中身が昭和。

 

化学処理によってシングル化した細胞は撹拌し続けないと再び集合して固まる。

シングル化した細胞は、細胞壁が異常に肥大して窒息死する。

細胞壁が厚くなるのは脆い中身を守るための過剰防衛。

 

何だか上手くいかない人間関係のようだ。

喋れば喋る程意味が遠くなる事って確かにある。

言葉が安っぽくなってしまうだよな。 

 

「シングル・セル」 増田みず子