「ぼくのエリ 200歳の少女」

ヴァンパイアが出てくるからホラー。純愛という名のホラー。

 

ヴァンパイアの哀しみといえば「ポーの一族」ですが、

それに比べると採血方法がかなりワイルド。

雪と氷の世界で髪をからませる沈丁花もありません。

おじさまもエリも長年やってるわりに仕事が雑です。

 

おじさまも最初はオスカーだったのだろうし、

オスカーも数十年経ったらおじさまの立場になるのでしょうね。

オスカーがある程度の年齢になったら (父親に見える年齢 ?)

感染して暮らすのが合理的かな、と思いました。

 

いじめっ子が逆襲されるパターンってよく出てくる気がしますが、

いじめっ子はそれなりの覚悟をしろ、みたいな事を書いていたのは

島田雅彦 ? 最近それが気になっています。

ラストシーンはいじめの範疇を軽く超えているのでこれ位やられてよし。

でもとにかく仕事が雑。

 

ボカシが入っているのがよくないみたいですね。

内容的にも重要な部分らしいです。

確かにそこを知らないとあのシーンの意味が違ってくる。残念。

誰にやられたのかを考えるとますます純愛ホラー。

 

監督:トーマス・アルフレッドソン スウェーデン 2010