日本映画のジャンルを確立しております、ノスタルジーものです。
最近はこれに「丁寧なお料理」が加わる場合が多いです。
お料理好きな方々に支持されているものと思われます。
タイトルに「スープ」ですから気がつけって話ですが、
「ソープ・オペラ」だと勘違いしました。はい、カタカナ弱い~。
久しぶりなのであらすじを読むのも忘れました。
冒頭から、幼少より母親代わりとなって一緒に暮らしていた、
還暦目前の叔母のトバちゃんが、恋をして家を出ていくと言います。
2人の年齢差と、相手の男性のたたずまいでコミカルなシーンに
なっていて、35歳独身女性の存在を正当化する事に成功しています。
一緒に暮らしていても別の人間ですから、最低限の自由はあるはず。
血の繋がりがあってもです。親子ではなくて叔母ですしね。
相手の男性に嫌味を言ったり、失礼な事を言うのは、ただの八つ当たり。
相手の為を思っているって事で全てを正当化しています。
坂井真紀の変なセリフ回しがキモなんだと思います。
精神的に自立していないわりに、頑固で大人しい人の薄ら怖さが
よく出ています。
全体的にファンタジー仕様です。
でないと、初対面の男性と3人で共同生活する事の説明がつかない。
監督:瀧本智行 日本 2010