元ネタになった事件のあった頃、週刊誌の中吊り広告で
この事件をよくみかけていた。あの頃は、通勤電車の中で見る
中吊り広告の情報だけで世間を知っていた。
電車通勤をしなくなって、ワイドショー的な話題とは無縁になった。
本物のワイドショーはちょっと手に余るし。
今でも、電車に乗るとつい中吊り広告を熟読してしまう。
あまり興味のない情報を得るにはいい機会だと思う。
かなこ (真木よう子) の話。
2人の過去の事件について、4人の加害者がいるにも関わらず
贖罪意識があるのは尾崎だけ。ほかの3人は普通に会社勤めをして、
それなりの暮らし (結構いい生活) をしている。
あまり反省していないように見えるし、むしろ得意気な感じがする。
少なくとも当事者意識は薄いようだ。
尾崎だけが謝罪をし続ける、というか謝罪を受け入れる事を強要し続ける。
罪状がレイプなんだから、冷静に考えるとこういう行動は、
ちょっとどうなんだろう…
被害者かなこ (本当は水谷夏美) は、事件のせいもあり、
それ以外の要因もありでとても不幸。
尾崎と夫婦となって一緒に暮らし始めるのは、自暴自棄なのか、
孤独をうめる為か、復讐の為か、愛なのか。全部 ?
かなこが激しくて (被害者なんだから当たり前) 感情むき出しでシャウト。
一方の尾崎は、寄り添うというか、付きまとうというか、言いなり。
婚約者らしき別の女性と新居の内見してるし。どうしたいの ?
夫婦以外は説明セリフが多いのに、この2人だけミステリアス仕様。
かなこは激しいシャウトシーンや、セリフや行動から推測がつく部分も
あるし、考えたくなる部分もあるけど、尾崎は終始うすぼんやりしている。
レイプにしても、かなことの関係にしても、なにかと流されやすいタイプ。
真木よう子はいいよね~、っていう映画です。いいよね、真木よう子。
監督:大森立嗣 日本 2013