岩井秀人さんという人は「ひきこもり」だった過去があるそうです。
ひきこもりの人って何だかんだいっても、自分大好きだし、
家族大好きで、大切にされて(甘やかされて?) いるイメージだったのに、
作品を見るとそういう感じがあまりないので、いつも不思議だな
と思っていたのですが、この方は、そもそも最初から根本的に
面白い人なのだな、と思いました。
発言全てが私のツボ、面白い事ばかり言っておられました。
映画監督って怖そうなイメージだし、「淵に立つ」の監督だし …
と思っていた深田晃司さんは、物腰の柔らかな人で、
かなり刺激的なお父さんの話を、淡々と語られていて面白かったです。
作家は自分の事でも俯瞰して見るものなんだな、
と思っていいのかしら、どうかしら。
かなり大切に出来る話だと思うんですけど。
「親のお金盗みませんでした ? 」と、岩井さんに、さも当たり前の事
のように聞かれて、戸惑った後にやんわり否定していたのが
おかしかったです。
いや、当然のように言ってる (でも反省はした) 岩井さんがおかしい。
カンヌ国際映画祭は賞金どころか、旅費も出ない、ある視点部門では
トロフィーもなく賞状だけという話をされて、岩井さんが「紙 !」
と驚いていました。
イマドキは小学校の卒業式の方が派手かもしれません。
深田さんは幼少時代に和太鼓を習っていたそうで、近所の盆踊りで
太鼓を叩いている当時の写真を見て、岩井さんが「花形じゃないですか」
と感心していて少し羨ましそうでした。カンヌ < 盆踊りの太鼓 っぽい。
ASKAの薬はOKでもいいんじゃないかという話が、いいなと思いました。
深田さんが東小金井の宝華には今でもよく行くと言っていました。
やはり、ラーメンとパンは人を遠征させる食べ物のようです。
東小金井といえば、インド富士が3月いっぱいで閉店だそうですよ。
2017年3月18日 小金井宮地楽器小ホール
おれたち小金井族-小金井から生まれた2人の作家-