子どもの誕生日、母はとても忙しい。
ケーキを焼いたり、リクエストにお応えした夕食を用意したり、
子どもが生まれた時の事を思い出して、ニヤニヤしたり。
今は当たり前のように行われている立合い出産ですが、
あの頃は、わりと賛否両論みたいな感じであったように思います。
したい人はすればいいけれど、したくない人に強要するのはどうか、と。
私の通っていた産院は立合い出産推奨でした。助産院だったからかな。
同時期出産予定の方が、ご主人があまりノリ気じゃないとプリプリ怒って
いたのですが、したくない派閥所属の私は全く共感できませんでした。
友人が口を揃えて、分娩室では夫不要説を唱えておりましたので。
立合い出産について特に意見交換する事もなく、予定日が近づき
一応確認しておこうと思い「立合い出産するの ?」と聞いたら
「大丈夫。自分はそういうの平気な方だから」というお返事。
あ、そうなの …
うちの夫は、こういう風に勝手に私のお気持ちを忖度するフシがある。
嫌がる人もいるみたいだけど、自分は大丈夫、お望み通りに ! みたいな。
現在も、家事育児を手伝わない夫に怒る嫁一族の意見を元に
何だかチョロチョロと手伝いをしようとする。邪魔だひっこんでろ。
体調が悪くて寝ていると、気を利かせて茶碗を洗ってくれるけれど
ジャージャー流れる水の音が気になってオチオチ寝ていられない。
頼む、そのまま置いといてくれ。夫が皿を洗うと水道代が跳ね上がるのだよ。
洗濯物も干さないで、畳まないで ! シワが … ゴムが …
出産に備え、自分の着替えをいそいそと荷造りする夫に何も言えず
立合い出産する事になったのですが、結論としては、嫌がるほどでもない、
という感じでした。特に役にも立たないが、邪魔という程でもなかった。確か。
私は視力が極端に悪いので、裸眼ではほとんど何も見えない。
なので分娩室での様子は、全てがぼんやり。
夫、いた ?
眼鏡をかけて挑めばよかったのかな。くもって見えなかったかな。
コストコで買ってきたお寿司。
ガトーショコラと見せかけて …
フォンダンショコラをホールで焼くという暴挙に出る。
当然のごとく決壊しました。誰も気にしていないので大丈夫です。