「わたしが悲しくないのはあなたが遠いから」

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悲劇の外側にいる場合、何を言えばいいのかわからなかったり、

声をかける事そのものをためらいますね。

そういう遠慮のようなものが、品の良さと定義されている場合もあるので。

人を想う程、大切なものを守ろうとする程、上品さとはかけ離れるのかも

しれません。品位は大切だけれど役には立たない、場合もある。

 

笑っていても笑っていない。人の本音はわからないものです。

隠している気持ちを無理に探るのも、わりと迷惑な話。

それでも心を寄り添わせたいと思っているのに、

安全な場所にいる人のワガママだと …

確かにそうだな。確かにそうだと思いました。でも …

 

いま自分が安全な場所にいられるのは、単なる偶然でしかない。

安全な場所からでも、心配したり、悲しんだり、手を差し伸べていい相手が

いるならば、それはとても幸せな事ですね。

そう思える相手がいるだけでも幸せな事なんだと思います。

 

セットとかスクリーンとか多少の違いはあるものの、だいたい同じ内容でした。

隣の劇場では、悲劇の内側の話が上演されるのだと勝手に思い込んでいたので

少しがっかりしたのもあり、同じ話を同時間にやる必要ある ? と思いました。

八つ当たりです。どちらも見ると、どうしても比べてしまいますね。

私はウエストの方が好みでした。

 

とても良いものを見ました。悲劇的ではありますが、見られて幸せ。

 

2017年10月7日~15日 東京芸術劇場シアターイースト/ウエス