公式HPに煽り文句がないですが、公開中です。
宇宙人が地球を侵略しにくるお話。
人間の肉体に入り込んで、乗っとって、周囲の人間から
「概念」を奪っていきます。
概念て人類共通ではない気がしますが、そこはおいといて。
所有の「の」を奪われた丸尾 (満島真之介) が
「物を奪われるかもしれないという恐怖心が戦争を起こすのです」
とか演説しはじめて、怖いくらいに幸せそうにしています。怖い。
所有する幸せ、所有する辛さ、手放す幸せ、は人それぞれですね。
宇宙人が侵略をやめたのは、「愛」を知ったから ?
真治 (松田龍平) が鳴海 (長澤まさみ) から愛の概念を奪って
(奪ってくれと頼まれて奪ったので、与えられた感じ)
愛の概念のない鳴海と、ずっと一緒にいる事に決めたようです。
多分、それが愛。
途中、真治が牧師さん (東出昌大) に「愛とはなんですか ?」と尋ねて
長々と語られる愛の概念が理解できず、奪う事が出来なかったのですが、
これって、そもそも牧師さんの愛の概念が、言葉数の多さのわりに曖昧だから。
心の在りかがわからない役の多い東出昌大。
人類の未来と地球の未来はイコールではないよね。
監督:黒沢清 日本 2017