日々のこと。

すべては、いずれ思い出になります。

お父さんは息しているだけでいいから。

f:id:hanabon1999:20170527170113j:plain 夫の誕生日です。

今年は良い海苔もある事だし、手巻き寿司にしてみました。

 

このところ、度々救急搬送されているうちの夫。

でも、まぁ何とかやっています。大丈夫です。

 

10年程前、原因不明の病に倒れ、半年位昏睡状態にあった彼。

今は一応大雑把ながらも病名がついているが、治療法もよくわからず、

多分今後も完治する事はなさそうだ。でも、まぁ生きています。

 

当時、2才にならない子どもを抱え、慣れない子育てと夫の病気。

周囲の人達にいろいろと助けてもらって、何とかやっていました。

毎日の病院通いの間、子どもを預かってくれたり、私の気分転換にと

食事に誘ってくれたり、みんな本当に親切にしてくれた。

 

いくつかの宗教関係の人が、祈ってくれたりして。

私を囲んで輪になった人達が、祈りながら次々と私の肩を叩いていくのが

結構痛かったり、聖書の言葉カードも沢山集まった。

その時は、さすが信仰のある人達は親切なんだな~と思っていたけれど

今思えば、勧誘活動だったのではないかしら。気がつかなくてスミマセン。

 

気管切開をして呼吸器をつけていても、依存度が50~80%をキープしていて

「呼吸器をつけると、呼吸器に依存しちゃう人が多いんですよ。

 ご主人頑張ってますよ。呼吸が上手です」と看護士さんに褒められる。

息するのが上手いって、なかなか聞かない褒め言葉だ。

時々100%になっている時もあったけれど、見て見ないフリをする。

自発呼吸0%だと、息してないって事 ? それ死んでるんじゃないの ?

 

あの頃は「大丈夫だよ。きっとご主人よくなるよ」とみんなが口を揃えて

慰めてくれたけれど、今になって、元看護士だった人達が

「正直、ダメだと思ってた」と次々にカミングアウトしてくる。

点滴している薬剤の量を聞いて、内心ギョッっとしていたそうだ。

 

知ってます。

倒れた直後に病院側から「連絡のつく方にはすぐに連絡してください」

って言われたし、まだ小さいうちの子を見て、泣き崩れる看護士さんもいた。

最重度患者のICUの面会時間は、午前、午後1時間ずつしかなくて

その時間にあわせて面会に行っていたら「時間は気にしなくていいです」

と言われた。「いつでも、来ていいです」と。

「不安になったら、いつでも。夜中でもいいです。大丈夫ですから」

と言われた。深夜の病院 … 私が大丈夫じゃないよ ?

 

ご主人に対する不満を言う人には

「でも、お宅のご主人、息してるんでしょ~。いいじゃん」

と言うのが、当時の私のお約束だった。

命に別状はないが、大変な問題を抱えたご主人をもつ友人とは

「でも、うちの夫は息はしてるし」

「うちの夫は息してないけど、〇〇だし」

と、不幸の押し付け合いをして笑っていた。

その後、あちらは離婚なさったので、彼女の勝利です。

 

お父さんは息しているだけでいいから、私がいいって言うまで死んじゃダメ。

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