うちの子は「言葉の遅い子ども」だった。
中学生になった今でも口数は少ない方だと思う。
人に何を言われても、そう言われてみればそうだなって思うみたいだし、
ここで笑ってほしいのかな、ここでこう言ってほしいのかな、
と考えているうちに、言葉を発するタイミングを逃しているようだ。
親としては正直もどかしい思いもある。
言い返してやればいいのにっ !
「でも、そんな事言われたら嫌な気持ちになるでしょ。
自分も後悔するでしょ。言わなきゃよかったなって思うでしょ」
小さい頃から一貫して態度を変えようとしない。
どうしたらこんなおっとりした子に育つんですかね。
反面教師ってやつですか。
言葉というのは、十分に凶器になるので注意が必要。
どんなつもりで発したかより、相手にどう受け取られたかに
比重が置かれる場合もあるのです。
「そんなつもりではなかった」では済まされないのが大人の世界。
小笠原満男選手という人は、寡黙で誤解を受けやすい人だと思う。
ファンサービス的な話では、若い頃からいろいろアレな人でもある。
今はどうか知らないけど。
でも、サッカーに関してはとても真摯な人です。
彼がプレーを中断して抗議するならば、それは余程の事なのでは。
本人は真実を知っているはず。
その発言とその態度、メンタルの強さ、凄いな。
うちの子には見せたくないし、真似してほしくない。