「桶川ストーカー殺人事件-遺言」の筆者、清水潔さんとの対談。
その後、新刊以外にもサインをしていただけるという、これは行かねば。
私は、石井光太さんの著作がとても好きで、何冊も持っているのです。
先日サインしていただいた新刊も、とても興味深く有意義な本だとは思う。
でも、内容が内容だけに、好きな本かというとちょっと違う。
どうせなら好きな本にサインが欲しい。
初めて読んだ「物乞う仏陀」にしよう。それともう1冊。
「僕らが世界に出る理由」とどちらにするか迷って
「世界の美しさをひとつでも多く見つけたい」に決定。いざ !
メディアでの事件取材は自主規制も多く、深く掘り下げることはしない。
毎日何かしら事件が起こる中で、メディアが詳細を追いかけるのは
確かに無理だ。事件取材ではなく、捜査状況の取材になってしまう
場合も多いという。
表面的な報道では事件の本質は見えてはこない。
事件の起きた要因は一つではなく、複合的な問題だという。
本人の持って生まれた気質、成育歴、周辺環境、人間関係などなど。
核家族化が進み、個人の権利が尊重される反面、排他的になったり、
コミュニケーション能力が低下し、問題解決能力の育たない環境が生まれる。
「コミュニケーション能力」と「問題解決能力」は最近の教育で重要視
されている項目だが、今のような学校で身につけるのは難しいだろうしな。
同じ環境で育っても、誰もが同じ犯罪を犯すわけではない。
人それぞれの容量が違うからだ。
10まで耐えられる人もいるし、6で溢れてしまう人もいる。
そんな話を聞きながら、自分と事件を起こした人々との違いについて
考える。偶然 … かな。
運よく事が進んで、たまたま虐待していないだけのような気がしてくる。
ある年齢までの子どもは親がとても好きだ。
幼児の母親好きさは異常だと思うほどだ。
子どもからの愛情に応えるのは親の義務なのではなかろうか。
虐待はよくないと思う。
それにしても、事件取材はとても大変そう。労力も気力も…。
「世界の美しさをひとつでも多く見つけたい」にサインをして
もらった時に、この本に出てくる紀伊國屋書店の店員さんは、
あの方なんですよと教えていただく。
今日も会場で頑張っておられたのだ。
この方の出てくる本と、その時の本と2冊チョイスした私、やった~。
でも、そんな事バラしちゃっていいのかな、いいのかな、
と思ってしまったが、 電車の中で該当箇所を読んだら、
フルネームで書かれていた。
イニシャルになっていたのは編集者の方たちだった。
名前や顔がバレても問題はないようです。よかった。
家に帰ってから「世界の美しさをひとつでも多く見つけたい」は
子どもにも読んでほしいので、子どもの名前でサインしてもらえば
よかったな、と少し後悔する。
2016年9月11日 紀伊國屋書店新宿本店
「殺人犯はそこにいる」文庫化 &
『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』刊行記念