ファンは大事。でも自分はもっと大事。
15才で音楽評論家としてバンドのツアーに同行するウィリアム。
過保護に育てられた少年という設定なんだけど、
確かに母厳しい。サイモン & ガーファンクルすら聴いちゃダメ。
でも時代を考慮して、母親の職業 (大学教授) を考えるとそんなものだろう。
お酒とドラッグがつきもののバンドのツアーに1人で行かせるの、心配。
全然過保護じゃないよ。アメリカ広いし。
ラッセルに対して説教したりするけど、わりと礼儀正しく接してる。
怖いけど結構いい人。
友達のお母さんだったら距離を置きたい感じの、けむたい存在。
ペニー・レインと出会うわけです。そしてひとめ惚れね。
ケイト・ハドソンすごい美人。15才少年、そりゃ惚れるわ。
ペニー・レインは本名教えてくれないの。
多分2回聞いた。結構しつこい。でも知りたい気持ちはわかる。
恋すると本当のこと知りたくなるよね。でもそれ落とし穴だから。
ラッセルがドラックやって、本物とか真実とかごちゃごちゃ言い始める。
ピュアさ炸裂。精神病んじゃうから、そういうことは考えない方がいいよ。
本物でも偽物でもどっちでもいい。好きか嫌いかだけでいい。
ツアー中にケンカするメンバー。ありがち。
捨て台詞は「ルックスがよすぎるッ」痴話喧嘩か。
ペニー・レインが帰っていく時の別れがね、凄いのね。
座席に着席して窓から見つめるペニー・レイン。
去りゆく彼女を追いかけて手を振るウィリアム。
よく映画であるやつね、電車のホームのやつ。
でも今回は飛行機です。アメリカ広い。空港狭い。
バンド (申し遅れました。スティルウォーターです) の
メンバーと一緒に乗った飛行機 (プライベートジェット ? ) が
雷のせいで揺れまくって絶対絶命、死を覚悟する訳です。
命がけの告白合戦がはじまる。いろいろバラすんだけど、
どさくさに紛れて過去の轢き逃げを告白しちゃダメ。
それ本気であかんやつ。
最後は本音が出まくってケンカになります。言いたい放題。
結局ね、何だかんだ無事着陸できてみんな助かる訳です。
航空機事故のパニック映画じゃないので。
気まずいですね。
気がつくと丸く収まって、みんな仲良くなっちゃってんのね。
バンドの方も家族の方も。
私居眠りでもしてたかな ? ってくらい突然にね。
最後の赤く揺れる画面の長い道のりを、ツアーバスが走り去っていく
シーンが好きなので、もう少し長くしてほしいです。短すぎ。
その後の暗転長すぎ。
流れる曲が全部よくて、凄く甘酸っぱい感じになっています。
まさに音楽の力技。とてもとても青春映画でした。
監督:キャメロン・クロウ アメリカ 2000