バードウォッチングが趣味の夫が、茂みで見つけた
巣から落ちたヒナを持ち帰る。
鳥のヒナにしては人間の赤ちゃんすぎるけど、翼があるので鳥である。
鳥好きの夫は鳥だといいはる。妻はもちろん赤ちゃんとして扱う。
赤ちゃんに翼がついてて人形感丸出しだけど、猛烈に可愛い。
こんなの拾ってくる夫が欲しい。
お手製のマントで翼を隠し「これで普通の赤ちゃんだわ」という妻。
でも、いかんせん小さいのだ。20cmくらいしかない。無理がある。
でもご近所の奥さん達はちっとも動じず、あやしながら
この子誰の子 ? 預かったの ? と詮索を忘れない。
気にするとこそこじゃない。
シーンが変わるごとに大きくなって、あっという間に成長 (?) サイズ。
それでも大人との比率はサザエさんとタラちゃんくらい。
成長してからは原発性小人症の女の子が演じているらしい。これは驚き。
何だかうかつに可愛いと言えない気がしてくる。
床を這っている虫とか食べてるし、子どもなのかペットなのか
よくわからない。そんな子にテーブルマナーを覚えさせようとしたり、
言語障害だと言って将来を案じたりしている妻が滑稽だ。
「しつけ」って他人から見ると、こういう感じなのかもしれぬ。
当事者は大真面目で一生懸命なんだけどね。
鳥なので自由に飛んでいっちゃう。飛ぶところは糸で吊ってる感アリアリ。
いろんなところに飛んで行っては、無防備に人にみつかる。
いろんな人と出会うけど、それぞれと心の交流はまるでなし。
出てくる人もみんなちょっとヘン。ファンタジー仕様。
みんなでイップを探して旅をする。
夫婦だけが最後まで諦めず、海で漂流しているところを救出して
無事自宅に連れて帰る。でも、まぁ鳥なんですよ、結局。
本能は抑えられないってことで、野生に返してあげるのね。
飛んでっちゃうのね。あっという間に飛んでっちゃう。
インコとかオウムとか結構賢いんだよね。カラスが賢いのは常識ね。
イップはね、イップは… 顔だけ少し芦田愛菜ちゃんに似ている。
見なくていいです。
監督:エレン・スミット オランダ 2010